今回は、サクラ国際研修センター長の番家 康文(ばんや やすふみ)先生の紹介です。
先生は、長年公立高校に勤め、退職後、被災地でのボランティア活動支援に携わってきました。それらの経験を活かし、今、実習生の皆さん方に、日本語力の向上はもとより、皆さん方にとって、今後必要と思われる社会人としてのあるべき姿・マナーなどについても、具体的に、わかりやすく楽しい授業をモットーにしながら、皆さんとともにがんばっておられます。
Q.日本語教師を始めてどれくらいになりますか?
A.まもなく7年になります。
Q.今までで、一番印象に残っていることは何ですか。
A.実習生の方たちと、約1か月間、日本語や生活面での指導をとおして、いろいろな気 づきをもらいました。彼らの故郷に行ったことがなくても、授業の合間に逆に質問をして、いろいろと教えてもらいました。例えば、「バナナの木」の収穫⇒伐採⇒成長⇒収 穫⇒伐採。このサイクルが信じられないほどのきわめて短期間の間に行われることを知 り、とっても驚きました。今でも信じられないぐらいです。
Q.大変だったことは?
A.大変だったというよりは、文化の違いによる「人の多様性」というものに大いに気づかされました。それによって、自分自身の人間性:心の豊かさの面で、プラスになり ました。また、知らなかった外国の文化をたくさん教えてもらって、とてもいい気持ち になりました。大変だったことはほとんど皆無です。
Q.何か違いはありますか。
A.国は違えど、「多くの日本人生徒も、実習生も同じだな」と、「共通点」を強く感じました。学習面で言うと、どちらも“学びっぱなし”が多いと思います。せっかく勉強 しても、あまり復習をしないため、時間とともに記憶が薄らいで忘れがちになっています。大変もったいないです。
Q.最後に、一言お願いします。
A.まずは、3年間、健康面に気をつけて、怪我をすることなく、無事につとめ終えてく ださい。次にやや高い目標を見つけ、その達成のために最大限の努力を重ねてくださ い。そして、気持ちよく笑顔で帰国し、日本とのしっかりとした“架け橋”になって いただければとても嬉しいです。
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